WiMAXルーターの最新機種 W06とWX05を比較しました。
さっそく解説していきます。
W06とWX05の6つの違い
W06とWX05の違いは6つあります。
- 通信速度
- 連続通信時間
- 送受信の性能
- バッテリー交換
- Bluetooth通信
- クレードルの有無
W06とWX05の違いを比較表にまとめました。
W06 | WX05 | |
---|---|---|
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|
通信速度 | 下り1.2Gbps 上り75Mbps |
下り440Mbps 上り75Mbps |
連続通信時間 | 約11時間40分 | 約14時間 |
送受信性能 | ◎ | ◎ |
バッテリー交換 | メーカー対応 | 自分でできる |
Bluetooth | 非対応 | 対応 |
クレードル | なし | あり |
補足1:最大通信速度はLTEオプション使用時の最大速度。
補足2:連続通信時間はハイスピードモード(標準モード)をバッテリーセーブモードで利用時の最大時間。
W06とWX05の送受信性能はほぼ互角。
上り最大通信速度(アップロード)は同じ。
WX05はバッテリー交換を自分でできますが
W06は自分で交換できません。
W06はBluetooth通信に非対応。
W06には専用クレードルがないので、LAN接続に対応していません。
PS4やSwitchなどのゲーム機をLAN接続したい人にはW06はオススメできません。
連続通信時間が長いのはWX05
下り最大通信速度(ダウンロード、読み込み)が速いのはW06
ただし、iPhone8plusで実測した結果はWX05のほうが速かったです。
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はじめに、W06とWX05の速度の違いを詳しく比較していきましょう。
W06とWX05の通信速度(理論値)を比較
ハイスピードモードの速度を比較 | ||
---|---|---|
W06 | WX05 | |
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|
下り速度 (ダウンロード) |
558Mbps | 440Mbps |
上り速度 (アップロード) |
30Mbps | 30Mbps |
ハイスピードプラスエリアモードの速度を比較 | ||
---|---|---|
W06 | WX05 | |
![]() |
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|
下り速度 (ダウンロード) |
1.2Gbps | 440Mbps |
上り速度 (アップロード) |
75Mbps | 75Mbps |
通信速度の理論値はWX05よりW06のほうが速いです。
WiMAXのハイスピードプラスエリアモードは、ギガ放題でも月7GBまでしか使えません。
通信速度を比較する時は、ハイスピードモードの速度を基準に比較してください。
W06の下り最大1.2Gbpsは、利用条件があり誰でも常時だせる速度ではありません。
【下り最大1.2Gbpsの条件】
・東京都、埼玉県の一部エリアのみ(順次拡大予定)
・HS+Aモード、HPモード(速度優先設定)、4×4MIMO設定オンで利用
・USB3.0で接続(別売 約1,000円)
W06とWX05の通信速度を実測
前述の通信速度は、あくまでカタログ上の理論値で、実際には最大速度はでません。
W06とWX05の通信速度を実測したので、参考にしてください。
実測値はあくまで目安です。
実際の通信速度は利用する時間、場所、環境、送受信側の端末(スマホやPC、タブレット)で異なります。
実測値は、5回のスピードテストの結果の平均値です。
WX05は、下り上りの速度、Ping値の3項目とも比較的安定した数値でした。
W06の下り速度は、安定していますが、WX05よりも遅かったです。
iPhone6、iPhone5sでも実測しましたが、WX05のほうが速いという結果でした。
Ping値は、オンラインゲームをやる時の目安で低いほうがいいです。50だとやや高め。理想は1桁ですが、1桁は光回線でしかでません。
実測したWiMAX端末の設定及び環境は以下の通り。
- 京都市内の自宅室内(木造)
- 電波:アンテナ3(MAXは4)
- iPhone8plusで計測(ビームフォーミング対応)
- ハイスピードモード(WiMAX2+で通信)
- ハイパフォーマンス設定(速度優先の設定)
- 2.4GHz(周波数)
- WX05はWiMAXハイパワーをオフに設定
- W06は4×4 MIMOをオフに設定
周波数は、室内、外、共通で使える2.4GHz帯で計測。
WiMAXハイパワー、4×4 MIMOとは、本体の送受信能力を向上させる機能ですが、電力消費が多いのでオフで計測しました。
次に、W06とWX05のバッテリー持ちを比較します。
W06とWX05の連続通信時間を比較
WX05 | HSモード (標準モード) |
HPモード:約8時間6分 BSモード:約14時間 |
---|---|---|
HS+Aモード (LTEオプション) |
HPモード:約8時間 BSモード:約13時間18分 |
|
W06 | HSモード (標準モード) |
HPモード:約7時間10分 BSモード:約11時間40分 |
HS+Aモード (LTEオプション) |
HPモード:約5時間 BSモード:約10時間 |
補足1:HPモード = ハイパフォーマンスモードの略。
補足2:BSモード = バッテリーセーブモードの略。
WX05はエコモードですがBSモードで統一。
バッテリー持ちは、W06よりWX05の方が約2~3時間いいです。。
また、後述しますが、WX05はバッテリーを自分で取り外し可能。
予備バッテリー(約3,400円)を持ち歩けば、電池切れを気にせず使えます。
続いて、W06とWX05の送受信性能を比較します。
W06とWX05の送受信性能を比較
WX05 | W06 | |
---|---|---|
ビームフォーミング (送信性能向上) |
対応 | 対応 |
本体 | WiMAXハイパワー (送受信性能向上) |
高性能アンテナあり (受信性能向上) |
クレードル (受信性能向上) |
アンテナあり | クレードルなし |
W06はルーター本体に高性能アンテナが搭載されています。
WX05の専用クレードルはなくても問題ありませんが
あると通信がかなり安定するので
電波が弱い場所でも繋がりやすくなります。
W06は、WiMAXハイパワーに対応していません。
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ビームフォーミングの効果
ビームフォーミングとは端末(スマホなど)に効率よく電波を送信する機能。
ビームフォーミングの効果で実行速度の向上が期待できます。
iPhone5sは、ビームフォーミング非対応。SE,6以降の機種はビームフォーミングに対応しています。
クレードルのアンテナ効果
WX05のクレードルには、高性能なWウイングアンテナがあります。
Wウイングアンテナは、電波の受信能力が向上し、通信が安定します。
WiMAXハイパワーの効果
WiMAXハイパワーとは、WiMAXの送受信性能が向上する機能。
WX05のWiMAXハイパワーは端末でオンオフが可能。
電波が繋がりにくい時に役立ちます。
バッテリー交換
WX05 | W06 | |
---|---|---|
バッテリー交換 | 自分でできる | メーカー対応 |
WX05はバッテリーは自分で交換可能。
バッテリーもAmazonなど通販サイトで購入可能。
予備バッテリーを持ち歩くことで、電池切れの心配もありません。
W06とWX05のその他スペック・機能の比較
WX05 | W06 | |
---|---|---|
Wi−Fiビジュアルステータス 新機能 |
対応 | 非対応 |
通信モード自動切替 | 対応 | 対応 |
同時接続台数 | Wi-Fi:10台 USB:1台 |
Wi-Fi:16台 USB:1台 |
発売日 | 2018年11月 | 2019年1月 |
メーカー | NECプラットフォームズ (日本) |
Huawei (中国) |
Wi−Fiビジュアルステータス
WX05は端末上でWi-Fiチャンネルの空きを確認できるWi−Fiビジュアルステータスが使えます。
Wi-Fiチャンネルの空きを確認し、手動で空いているチャンネルに変更可能。
チャンネルは1、6、11から選べます。
通信モード自動切替
通信モード自動切替とは、設定した条件になるとハイスピードプラスエリアモードからハイスピードモードに自動で切り替えてくれる機能。
*WX05はワンタイムHS+Aという名称
通信モードが自動で切り替わる条件
W06とWX05の通信モードが自動で切り替わる条件の違いを比較しました。
WX05は、設定すると全ての条件が自動で適用されます。
W06は、「通信量で自動切替」か「通信量と時間経過で自動切替」を好みで条件を設定できます。
W06 | WX05 | |
---|---|---|
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![]() |
|
通信量 | 設定した通信量 | 設定した通信量 |
時間経過 | 10時間で自動切替 15分の無通信 |
10時間で自動切替 |
特定の操作 | 電源OFF 再起動 |
電源OFF 休止 |
通信モードの自動切替機能は非常に便利な機能で私もよく使います。
設定しておけば、ハイスピードプラスエリアモードの解除を忘れても、自動で切り替えしてくれるので安心です。
WX05の通信モード自動切替(ワンタイムHS+A)
WX05の通信モード自動切替(ワンタイムHS+A)は、設定すると全ての条件が自動で適用されます。
通信量は6GBに設定しておけばハイスピードプラスエリアモードの通信量の上限を超過することはありません。
W06の通信モード自動切替
W06は、「通信量で自動切替」か「通信量と時間経過で自動切替」を好みで条件を設定できます。
W06は、カウントする最大データ通信量の手前でハイスピードモードに自動で切り替える設定ができます。
カウントする最大データ通信量を7GBに設定し、ハイスピードモードに切り替える通信量を90%に設定すれば6.3GBで自動で切り替わります。
カウントする最大データ通信量を17GBに設定し、ハイスピードモードに切り替える通信量を40%に設定すれば6.8GBで自動で切り替わります。
まとめ
WX05とW06の2機種を使いましたが、バッテリー持ちがいいのはWX05
カタログ上の通信速度はW06が速いですが、iPhoneで実測した結果はWX05のほうが速かったです。
また、W06は専用クレードルがなくLAN接続に対応していません。
ゲーム機やPCを有線LANで接続したい人には、W06はオススメできない機種です。
プロバイダは、カシモWiMAXの月額料金が安いです。
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W06のキャンペーン比較はこちら
2019年3月7日:追記
W06の不具合は3月7日のオンラインアップデートで解消しました。